「ロンドン・デイズ」鴻上尚史

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店主からのひとこと

劇作家・演出家の鴻上尚史さんが、1997年、40歳の時、イギリスの演劇学校に留学した時の話が、日記形式で、面白おかしく、綴られています。

とにかく、英語が通じないし、(なまりがあったり、ヨーロッパ中のいろんな国から学生来ているし)文化的な壁に悩んだり、人種の壁を理解したり、イギリス独独の階級社会にぶつかったり。
国費で留学しているから、逃げて帰国するわけにもいかず、でも「英語が問題で授業に支障をきたした、退学」とも言われているし。

そんな鴻上さんが、留学を「生き延びた」話です。

演劇留学の話、というのはもちろんなのですが、同時に、海外での生活に悩んでいる人には、無条件で、元気をくれると思います。

中でも面白いのが。演劇学校。若者が多い中。学校指定のピチピチタイツで走り回る姿。いや、想像しただけで面白い。あと、超ロンドンなまりでそばかす顔の男「レイモンド」との友情。英語が通じなくて、四苦八苦する話が、とにかく「あるある」で。

笑って、笑って、気がついたら、元気になります。

2018年に文庫版がやっと出たので、旅にも持ち運びやすくなりました。文庫版に追記された「文庫版あとがき」には、クラスメイト達のその後が、少し紹介されています。オーランド・ブルームと、同じ時期に学んでいたとは。

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