「演劇入門」平田オリザ
- このページはQRコードからのみアクセス可能です。事後のためにURLをメモしましょう。
店主からのひとこと
平田オリザさんの書かれた「演劇入門」です。出版年度は1998年と古めで、出版直後に読みましたが、正直なところあまり「演劇入門」というタイトルには遠い本だなぁ・・・と思っています。
平田オリザさんは、「静かな演劇」と呼ばれる独自の演劇スタイルで頭角を現した、演出家・脚本家です。1990年代以降、「静かな演劇」は大きなムーブメントとなりましたが、一方で懐疑的な意見も多くありました。この本は、そんな「ブームの中にあって、一方的に演劇を見た時の"演劇入門"」だと思っています。
平田オリザさんと同年に、演劇界の芥川賞と呼ばれる岸田國士戯曲賞を受賞したのが、鴻上尚史さん。2021年に鴻上尚史さんが、同じタイトルで本を書かれています。そちらの方は、しっかりと「演劇入門」というタイトルにふさわしい本で、私はこの平田オリザさんの本へのアンチテーゼを、20年後に書いたんだろうなぁ、と思っています。
今読んでみると、どんな印象を持つでしょうか。
Amazonのページ
書籍情報
出版社 : 講談社 (1998/10/20)
発売日 : 1998/10/20
言語 : 日本語
新書 : 208ページ
ISBN-10 : 4061494228
ISBN-13 : 978-4061494220